冷凍商品を上手に解凍する方法【屋内編】
冷凍商品を上手に解凍する方法【屋内編】
この度は、沢田食品の冷凍商品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
冷凍されたお肉って、皆さんどのように解凍されていますか?
今回は、お肉の旨味を逃がさない…上手な解凍方法の【屋内編】として、ご自宅で解凍する方法をいくつかご紹介したいと思います。
1.氷水で解凍する
この方法は少し手間と時間がかかりますが、最もオススメな解凍方法です。
まず、お肉を真空袋から開封しないで、穴の開いていないビニル袋に入れて結ぶなり、洗濯ばさみ等で挟むなり…しっかりと閉じます。
次に、お肉がしっかり浸る大きさのボウルに、先ほどのお肉の入ったビニル袋を入れ、容器いっぱいに氷を入れたら、お肉が浸る程度の水を入れ放置すればOK。
もし氷が解けてきた場合は水を捨てて、新たに氷を追加してください。
お肉屋さんで使用している業務用の冷蔵庫は0~-2℃の設定をしていることが多く、この温度が一番お肉を新鮮な状態に保ってくれます。
冷凍商品はそのほとんどが-18℃以下ですので、まずは0~-2℃までじっくりと戻してあげることが一番。
お肉の重さにもよりますが、200~300g以下であれば30分~1時間も浸せばOKです。
ステーキ肉のようなブロック状のものや、500g以上のお肉の場合は、1時間~数時間となります。
2.冷蔵庫(もしくはチルド庫)での解凍
こちらの方法は、先ほどの氷水よりも時間はかかってしまいますが、旨みと品質を保ちながら解凍できる方法です。
こちらも、できるだけビニル袋をかぶせて、しっかりと封を閉じてから解答をはじめてくださいね。
時間の目安は1kgあたり約12時間を基準にしていただきたいので…
200~300gであれば、1時間~3時間。
500gで、約4~6時間。
ブロック状のものや、分厚めのステーキ肉などは半日~1日置いておくと中まで均一の温度帯となります。
ですが、状況によっては差が出てきます。冷凍お肉の外側と中心部の温度差が少ない状態で解凍されてゆくのでお肉の旨み成分である肉汁の流出を最小限に抑えることができます。
また冷蔵庫にチルド庫(チルドスペース)がある場合は、そこでの解凍がベスト。
一般的なチルド庫は0℃設定ですので、1.の氷水解凍と同じ状態での解凍が可能です。
ただし、冷蔵庫内よりも温度帯が低い(冷蔵庫内は2~6℃設定)ため、冷蔵庫での解凍よりも少し多めに時間がかかってしまいますので、調理時間から逆算して入れるようにしてください。
3.流水での解凍
先ほどの1.氷水解凍と同じように、お肉をビニル袋に入れて封をし、大きめのボウルに入れたら、そこに水道水を流し続けながら解凍していきます。
この方法だと、厚さ1㎝ほどのお肉でも約30分で解凍できます。
(200~300gであれば約10分程度)
ただし急速に解凍する方法ですのでドリップの量も多くなってしまいます。
4.電子レンジで解凍
お肉屋としてはあまりおすすめはできない方法ではありますが、急な来客や、解凍し忘れていた場合は、
電子レンジでも解凍は可能です。
オーブンレンジなどをご使用の場合、ワット数が調節できることもあります。
その場合は、なるべく低いワット数(100~200ワット)で片面4~5分程が適切です。
※「片面」と表記した通り、4~5分終えたら、もう片面も4~5分してください。
また、ワット数が調整できないレンジの場合は、解凍モードで数分…
お肉の様子を見ながら、色が変化しない程度にマメに裏返して調整をしてください。
ただ、先ほどの流水解凍でも10分程度ですので、手間でなければ「流水解凍」をおすすめ致します。
解凍後すぐの調理はNG
これまでご自宅での解凍方法をご紹介いたしましたが…
解凍が終えても、すぐに調理はしないでください。
いくら鮮度を保ちながらの解凍方法でも、まだお肉の温度は低いまま。
お肉料理は大抵、火を使うため、表面の温度と芯温(中の方の温度)に違いが出てしまうと、中まで火が通りにくくなったりします。
解凍後は、10~30分程度、室温(適温)に戻してから調理を始めるようにしましょう。
ドリップはしっかり拭き取ろう
たとえ上手に解凍できたとしても、ドリップが出てしまうことがあります。
ドリップは調理の上で、臭みになってしまいますので、ドリップが出てしまった場合は、しっかりとキッチンペーパーで拭き取ってから調理をするようにしましょう。