冷凍商品を上手に解凍する方法【キャンプ・BBQ編】
冷凍商品を上手に解凍する方法【キャンプ・BBQ編】
この度は、沢田食品の冷凍商品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
本記事では、お肉の旨味を逃がさない…上手な解凍方法の【キャンプ・BBQ編】として、屋外で解凍する方法をいくつかご紹介したいと思います。
結論から言えば…お肉を屋外で短時間で解凍する方法は以下の4つです。
<引用:https://nikudo.jp/pages/guide_defrost>
1.流水で解凍
まず、お肉を真空袋から開封しないで、穴の開いていないビニル袋に入れて結ぶなり、洗濯ばさみ等で挟むなり…しっかりと閉じます。
お肉をビニル袋に入れて封をし、大きめのボウルに入れたら、そこに備え付けの水道水を流し続けながら解凍していきます。
この方法だと、厚さ1㎝ほどのお肉でも約30分で解凍できます。
(200~300gであれば約5~10分程度)
ただし急速に解凍する方法ですのでドリップが多くなってしまいます。
※但し、キャンプ場やBBQ場に管理棟などの水道水があることが条件となります。
また長時間、流水し続けることはマナーとして良くありませんので、ご注意ください。
2.ぬるま湯で解凍
次に、1分でも早く解凍したい…という方は、20~33℃前後の常温~ぬるま湯での解凍がおすすめ。
ぬるま湯解凍の場合、1.の流水解凍ほどの水量は使用しないため、持参した水や、持参したコンロでほんの少しだけ温めたお湯などを利用することも可能です。
(目安時間は200~300gであれば約3~5分程度)
3.フライパン・鍋で挟んで解凍
キャンプやBBQならではの解凍方法がフライパンで挟んで解凍する方法です。
が…
この方法はフライパンの素材が熱伝導率の高いものでないと意味がありません。
フライパンで使用されている熱伝導率の高い金属は…
(高い順に)銅>アルミニウム>>>鉄>ステンレス
特に「銅・アルミニウム」の2つはとても熱伝導率が高いので解凍に向いています。
ただ、キャンプ用品などで市販されているフライパンの多くはステンレスや鉄が多いため、解凍には向いていないかもしれません。
まずは、ご自身のフライパンや鍋の素材を調べてみましょう。
また、銅やアルミなどの熱伝導率の高い調理器具は、料理時間の短縮や、温度を均一にしたり、一気に温度を上げて調理することもできるため、雑菌が繁殖しやすい屋外での料理に向いているとされています。
これを機に、銅やアルミの調理器具を揃えてみても良いかもしれませんね。
話は少しズレてしまいましたが…
挟むフライパン・お鍋の中に、ぬるま湯を入れておくと、より早く解凍することもできます。
(目安時間は200~300gであれば約3~5分程度)
4.電子レンジで解凍
キャンプ場やBBQ場の中には、電子レンジが備え付けてある管理棟などもあります。
もしあれば、解凍モードで数分間、中の様子を見ながら、お肉の色が変わらない程度に片面ずつ解凍してください。
電子レンジで全部を一気に解凍しようとすると、解凍ムラができたり、お肉の色が変わってしまうことも。
電子レンジでは軽めに解凍をして、あとはクーラーボックス等で10分程度、解凍した方が良いです。
長時間解凍が可能なら…クーラーボックス解凍がベスト
正直なところ屋外で解凍するなら、クーラーボックスでの解凍が一番おすすめです。
というのも、これまでの4つの方法では、水やお湯が必要だったり、熱伝導率の高い調理器具や電子レンジなど…
解凍するのにも「条件」が必要でした。
クーラーボックスは、キャンプやBBQをされるほとんどの方が持参されるものだと思いますので、時間はかかってしまいますが、確実に安全に解凍できるクーラーボックスでの解凍方法についてもご紹介しておきましょう。
冷凍されたお肉を購入されるタイミングにもよりますが、クーラーボックスには基本的に保冷剤や氷で冷やされている状態だと思います。
メーカーやクーラーボックスの仕様、また外気温などの環境にもよりますが…一般的にボックス内の温度は5~10℃。
(保冷剤を入れた直後から、緩やかに温度はどんどん上がってきますが…)
ご自宅の冷蔵庫と同じ温度帯の5~10℃以下を長時間キープできる状態であれば上手に解凍することが可能です。
できれば冷凍商品は早めに購入していただき、調理する時間から逆算してクーラーボックス内に早めに入れておきましょう。
午前中に購入してスグにクーラーボックスに入れておけば、晩ご飯時には、ある程度の解凍ができている状態かと思います。
調理前に改めて、これまでご紹介した流水やフライパンなどを利用して最後の解凍をするのが良いでしょう。
(こうすることで、より短時間に美味しい状態で解凍することができます)
これだけはダメ!屋外でのNGな解凍方法
屋外と言っても、冬は0℃以下のキャンプもあれば、炎天下の場合、35℃を超える場合もあります。
冬場のキャンプは別としても、20℃を超える季節の屋外で、長時間、自然放置して解凍する…のは絶対にダメ!
というのも、お肉には目に見えない多数の菌が付着しています。
こういった菌は焼いたり、ある一定の高温度帯を超えると死滅しますが、自然放置された20~35℃くらいの
温度帯では死滅どころか、どんどん菌が繁殖していってしまいます。
いくら鮮度の高い状態で冷凍していても、温度帯が上がるにつれて菌の繁殖はしてしまいますので…
安心・安全に食べていただくためにも、
外に置きっぱなしの解凍だけはやめてくださいね。
解凍後すぐの調理はNG
最後に…
解凍が終えても、すぐに調理はしないでください。
いくら鮮度を保ちながらの解凍方法でも、まだお肉の温度は低いまま。
お肉料理は大抵、火を使うため、表面の温度と芯温(中の方の温度)に違いが出てしまうと、中まで火が通りにくくなったりします。
解凍後は、10~30分程度、適温に戻してから調理を始めるようにしましょう。
ドリップはしっかり拭き取ろう
たとえ上手に解凍できたとしても、ドリップが出てしまうことがあります。
ドリップは調理の上で、臭みになってしまいますので、ドリップが出てしまった場合は、しっかりとキッチンペーパーで拭き取ってから調理をするようにしましょう。